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  • スペインは
     勤務時間が長い!
イメージ スペインの人=「のんびり」?
スペインの人というと、どのようなイメージですか?
陽気、明るい、情熱的、のんびり...と色々ありますよね。

中でものんびりしたイメージとして
「siesta(シエスタ)」を挙げる人もいると思います。
昼休みが長く寝て過ごしているという印象でしょうか。

しかし、シエスタというのは本来「昼休憩」の意味で、
昼寝のみを指すものではないのです。
昼寝をして過ごす人もいるようですが、平日の昼は
起きているという人が多いのです。
ただ昼休みが長いというのは事実で、大抵の場合は
2~3時間の昼休憩が設定されているようです。

「休憩時間がそんなに長いなんて、やっぱりのんびり
していていいな」と、思いますか?
実はこのシエスタについて、スペインでは不満を持つ
人が意外にも多いのです。それはなぜなのでしょうか。
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イメージ 勤務時間:9時~20時!?
スペインの一般的な会社員の平日を見てみましょう。
左の表をご覧ください。

いかがですか?短い休憩やシエスタはあるものの、それによって終業時間が遅くなってしまっています。

また、スペインの都市部では住宅価格の高騰等により職場と住居が遠く、通勤に時間がかかるという人も多いようです。
そのため、通勤時間も含めると、さらに長い時間拘束されてしまいます。

確かに、終業後の自由に使える時間が短いというのは考えものですね。

現在では昼休憩の時間を短縮しようとする動きもあるようなので、私達の想像する「シエスタ」は徐々に変わっていくかもしれませんね。
出典

参考
碇 順治、『ヨーロッパ読本 スペイン』、河出書房、2008年、p.128-134