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モダ・ビエント中板橋プラシア

(株)フィンチ

企画・開発部門

中板橋駅徒歩 1 分の木造密集地再開発事業。廃道を伴う開発行為でありながら、24 時間利用できる貫通通路を中央部に設置するなど、地域住民へ十分な配慮がなされている。店舗部分と住宅分譲部分の出入口を完全に分離させ、分譲マンション購入者への住環境確保に配慮した計画となっている。第 1 期と合わせて約 10 年という歳月をかけ、多数の権利者をまとめ上げ、事業を成し遂げたことは賞賛に値する。地元街づくりと駅前イメージ向上にも大きく寄与した、社会的意義の高い事業である。

事業コンセプト

本事業は「池袋」駅から直通7分、東武東上線「中板橋」駅徒歩1分の好立地にて行われた街づくり再開発事業です。
駅前の顔といえる商店街の入り口に位置しながら、古い建物が立ち並び、どこか暗い印象を感じさせていた一帯(2,278.02㎡)を第1期・第2期の事業に分けて開発しました。
地権者と協力し、狭小敷地や道路幅員が狭い等の条件で、各々では指定容積率である400%の享受を受けにくい土地を、廃道を伴う開発行為により敷地を一体化し、等価交換にて地権者に好条件で還元しました。
また、商店街に面した立地を考慮した店舗計画を行い、古い木造建築物が多数存在する密集市街地を解消し、災害に強く、地域に根ざした街づくりをコンセプトとしました。

商品企画

当マンションは、1・2階に店舗、3階に等価交換地権者用投資向住戸、4階から12階を弊社分譲ファミリー向け住戸(一部等価交換地権者取得住戸含む)での構成としました。分譲部分の主要構成住戸は70㎡台の3LDKを中心とし、1フロア各6世帯、角住戸率65%超、内廊下アクセス、また、エントランスから先の動線は、分譲部分と1~3階の不特定多数の人間が出入りする店舗・投資向住戸部分とを完全に分離した設計とし、分譲部分を購入された方が安心・安全・快適に住まうことに配慮した仕様としました。
1・2階店舗には企画段階から地権者と入居するテナントをイメージし、1階には駅前に不足していたカフェ、2階にはファミリーマンションを意識して保育園を誘致し、地域に住まう方々との交流が持てる計画としました。
駐車場は、駅前立地には珍しい地下自走式駐車場を採用し、機械式駐車場に散見される煩わしい機械操作をなくし、スムーズな入出庫を可能としたところ、駅近マンションでは空きが目立つ駐車場も、現在空き待ちの状態で稼働しています。

事業成果

一般的に、敷地いっぱいに建築されたビル等が密集して立ち並ぶ駅前でのファミリータイプマンションでは、駅前至便のみがメリットとなり、「日当たり」や「開放感」など住まうことにおいて重要なニーズを満たすことが困難となりがちです。当プロジェクトでは、建蔽率を61%に抑える設計としたことで、隣地との離隔を十分に確保することができ、結果として各住戸の「日当たり」や「開放感」を犠牲にすることなく、顧客の「生活環境に妥協せずに駅近物件がほしい」という複雑なニーズを満たすことに成功しました。
また、街の顔となる「店舗を併設したマンション」の建設を通して、木造密集地域の不燃化に貢献したことに加え、商店街の道路拡幅にも寄与し、地域社会や商店街の活性化の一翼を担う街づくりができたと考えております。

物件概要

事業主名 株式会社フィンチ
現場住所 東京都板橋区中板橋20-1
企画設計 有限会社ビーデザイン
施工者名 株式会社合田工務店
工事竣工 平成27年2月5日

規模概要

敷地面積 1,361.07m²
延床面積 7,722.69m²
住戸面積 25.30(投資用住戸)~80.09m²
構造規模 RC造(一部鉄骨造)地上12階地下1階建
住戸総数 75戸

戸建分譲住宅部門

中高層分譲住宅部門

企画・開発部門