①新築１棟投資用アパートメント「ミハス」シリーズは、東京23区、駅から徒歩10分以内の立地を原則としており、日本国内において最も賃貸需要の高いエリアにて展開、本プロジェクトも人気のJR中央線「中野」駅徒歩７分の好立地にある。

②用地取得から企画・建設、投資家への１棟販売を当社が、竣工後の各種管理を子会社である㈱明豊プロパティーズが実施することにより、建物提供のみならず「１棟投資用アパートメント」としての運営・管理までのトータルサービスを提供する事業であることが特徴。

③「ミハス」は、路地状敷地や変形敷地で、従前が、空家や低利用であった土地を購入し、新築賃貸住宅に建替えることによりその有効活用を行う事業として積極推進している。本プロジェクトの土地も従前は月極駐車場であった低利用土地であり、これを現況にて購入、駐車場設備を解体し、周辺の低層住宅地の街並みに沿った３階建の長屋住宅を建設することにより土地の有効活用を実現した。

④建物について、社内建築部門により企画設計を内製化しており、配置～間取り、外構計画、仕様・設備基準にシリーズでの統一性を持たせている。

⑤建物の基本構造は、JFEフレームキット構法を利用した「鉄骨造」であるが、主要部材である柱・梁の鉄骨厚4.5mmを採用することにより耐用年数34年を確保し、他社建物との差別化を図っている。

⑥建物竣工後は、子会社による建物管理を実施し、適正なメンテナンス、長期修繕計画を考慮した運営計画を提供することにより、飽きのこないシンプルなデザインとともに、経済的耐用年数の長期化を目指した商品としている。

①商品デザインは、スペイン・アンダルシア地方にある地中海沿いのリゾート地「ミハス」の連棟式街並みをモチーフに、「白い壁面」、「黒い金物」、「外構アプローチのタイル貼」をデザインコードとしている。本プロジェクト建物において、３階の白い建物を雁行配置し、各部屋への玄関部分となる建物の中央通路は、スペイン・ミハスの小路を再現する空間となっている。

②また、門扉や、建物壁面に取り付けた常夜燈は、ロートアイアン調の黒色部材を採用し、シンプルながら壁面の白とのコントラストを付け、飽きのこない経済的価値の劣化しにくいデザインとしている。

ディテールにおいては、通路の床面や階段蹴上につきスペイン産タイルを貼り、周辺賃貸住宅との差別化を図っている。

③間取りは、１階が単身向け1K・1DK、2-3階は原則メゾネットのファミリー向けタイプにて構成、特に、メゾネットタイプについては、縦空間である個性的な間取りを提供し、また、上階に他住戸がないプライバシー確保により市場に多くみられる平面的間取りと差別化を図っており、主要需要層であるDINKS、カップル層からの支持を得ている。

④上記③は、賃貸経営の面において、単身向け及びファミリー向けの混在型賃貸住宅であるため、市場間口が広く経営リスク低減にもつながっている。

⑤外構について、路地状部分を創り込むことによる差別化を図っている。

道路からの入り口部分に、門扉を設置することにより、外部空間との結界性を図り、その内側はタイルや地被類の植栽を施したプライベートアプローチ空間としている。賃貸居住者からは、このプライベート性やオリジナリティが大変高い評価を得ており、早期の満室入居を実現した。

①「ミハス」シリーズは、４年前より供給開始、年間４棟供給が現在では年間25棟ほどまで増加、累計45棟の供給実績である。内、現在30棟の住宅が賃貸満室稼働に至り、現在までの貸室平均稼働率は97.7％と高い数値を誇る。

②また、建物竣工時から、満室稼働までの経過月数も約3.3か月と早いスピードである。本プロジェクトについては、平成29年５月より賃貸募集開始し、大規模であるため約７か月にて賃貸満室に至った。立地、プラン、外構計画によるエリア競合賃貸住宅との差別化により人気のJR中央沿線・主要駅に賃貸住宅を求める需要層に確実に訴求することができた。

③昨今の「空き家問題」を解消すべく、低利用・未利用の住宅等の土地を購入し、シンプルで飽きのこないデザイン性及び戸建住宅地エリアに圧迫感のない低層賃貸集合住宅を供給することにより街並みにおける調和と活性化を図っており、社会的意義のある事業であると考える。

④加えて、いまだ増加傾向である東京都心に通勤する20～30歳代の「単身層」、「DINKS層」に向け、都心アクセスが良好でかつ快適な居住環境を提供することは、「東京居住を求める若年賃貸ニーズ」に対する社会貢献につながっていると考える。