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中古マンションの成約件数が前年同期比33.6%減~東日本レインズ、4~6月の首都圏・不動産流通市場

 (公財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)がまとめた2020年4~6月期の首都圏[1都3県・6地域=東京都(東京都区部、多摩地区)、埼玉県、千葉県、神奈川県(横浜・川崎市、神奈川県他)]の「不動産流通市場の動向」によると、中古マンションの成約件数は、新型コロナウイルスの感染拡大により前年同期比33.6%減の大幅な減少となり、四半期の減少率としては1990年5月の機構発足以降、過去最大となった。中古戸建住宅の成約件数も同22.1%減の大幅な減少となり、中古マンション同様、四半期の減少率は機構発足以降、過去最大となった。
 成約平均価格は、中古マンションが前年同期比0.8%上昇、2012年10~12月期から31四半期連続で前年同期を上回ったが、中古戸建住宅は同10.0%下落の2桁下落、3四半期ぶりに前年同期を下回った。新規登録件数では、中古マンションが前年同期比11.2%減の2桁減となり、3四半期連続で前年同期を下回り、中古戸建住宅も同15.0%減の2桁減となり、2017年1~3月期以来13四半期ぶりに前年同期を下回った。

【中古マンションの概況】
◇成約件数=6428件(前年同期比33.6%減)。全ての地域が前年同期比で2割を超える大幅減少。東京都区部は同34.6%減、横浜・川崎市は同37.0%減と、4~6月期の首都圏全体に占める成約件数比率は東京都区部が41.8%、横浜・川崎市は17.1%となった。

◇成約平均m2単価=52.47万円(同0.4%下落)。ほぼ横ばいながら2012年10~12月期以来30四半期ぶりに前年同期を下回り、前期比も4.5%下落した。埼玉県が前年同期比1.1%下落し、2014年4~6月期以来24四半期ぶりに前年同期を下回った。千葉県は同0.8%下落、横浜・川崎市は同0.3%下落と、ほぼ横ばいながら前年同期を下回った。東京都区部は同0.7%上昇と、ほぼ横ばいながら2013年1~3月期から30四半期連続で前年同期を上回った。

◇成約平均価格=3390万円(同0.8%上昇)。

◇成約平均専有面積=64.62m2(同1.1%上昇)。1~3月期に続いて前年同期を上回った。

◇成約平均築年数=22.63年(前年同期21.67年)。

◇新規登録件数=4万5020件(前年同期比11.2%減)。

【中古戸建住宅の概況】
◇成約件数=2638件(前年同期比22.1%減)。全ての地域が前年同期比で2桁の減少。東京都区部は同40.4%減と他の地域に比べて減少率が大きく、4~6月期の首都圏全体に占める比率は、東京都区部が13.8%と前期比5.0ポイント低下した。一方、埼玉県は21.2%、千葉県は22.7%に拡大した。

◇成約平均価格=2819万円(同10.0%下落)。千葉県と神奈川県他を除く各地域が前年同期比で下落した。東京都区部は同12.0%下落の2桁下落となり、4四半期連続で前年同期を下回った、埼玉県は同10.4%下落の2桁下落となり、1~3月期に続いて前年同期を下回った。

◇成約平均土地面積=153.81m2(同3.8%拡大)。3四半期ぶりに前年同期を上回った。

◇成約平均建物面積=104.60m2(同0.2%縮小)。ほぼ横ばいながら、2四半期連続で前年同期を下回った。

◇成約平均築年数=22.16年(前年同期21.31年)。

◇新規登録件数=1万5356件(同15.0%減)。

〔URL〕http://www.reins.or.jp/library/
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