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中古M、成約件数2.1%増、成約価格7.7%上昇~東日本レインズ、2021年度の首都圏不動産流通市場

 (公財)東日本不動産流通機構(通称:東日本レインズ)は、首都圏[1都3県・6地域=東京都(東京都区部、多摩地域)、埼玉県、千葉県、神奈川県(横浜・川崎市、神奈川県他地域)]における2021年度(2021年4月~2022年3月)の「不動産流通市場の動向」をまとめた。

【中古マンション概況】
 成約件数は3万7828件(前年度比2.1%増)と、2年ぶりに前年度を上回り、6年連続で3万7000件台を維持している。都県・地域別に見ると、横浜・川崎市を除く各都県・地域が前年度を上回っている。成約物件の1m2当たり単価は首都圏平均で61.36万円(同9.3%上昇)で、9年連続の上昇。この9年で59.8%上昇している。都県・地域別に見ると、全ての都県・地域で前年度を上回り、東京都区部(及び東京都全体)と埼玉・千葉両県で2桁台の上昇となっている。成約物件価格は3949万円(同7.7%上昇)で、m2単価と同様に9年連続で上昇し、3900万円台となっています。都県・地域別に見ると、全ての都県・地域で上昇している。成約物件を価格帯別に見ると、5000万円以上の各価格帯で成約件数が増加し、比率も5000万円以上の各価格帯が拡大している。成約物件の平均専有面積は64.36m2(同1.5%縮小)。平均築年数は22.96年(前年度22.10年)と経年化が進んでいる。
新規登録件数は16万554件。新規登録物件の1m2当たり単価は首都圏平均で66.93万円。また、価格は3679万円。新規登録物件の平均専有面積は54.97m2。平均築年数は27.42年(前年度26.93年)となっている。

【中古戸建住宅概況】
 成約件数は1万4732件(前年度比4.5%増)と、4年連続で前年度を上回っている。2020年度(1万4102件)を上回り、過去最高を更新している。都県・地域別に見ると、千葉県を除く各都県・地域が前年度を上回っている。成約物件価格は首都圏平均で3524万円(同10.2%上昇)と2桁台の上昇で、3年連続で前年度を上回っている。都県・地域別に見ると、全ての都県・地域で前年度を上回り、埼玉・千葉両県と神奈川県他地域(横浜・川崎市以外)で2桁台の上昇となっている。成約物件を価格帯別に見ると、2000万円以上の各価格帯で成約件数が増加し、比率も2000万円以上の各価格帯が拡大している。成約物件の平均土地面積は142.13m2(同5.0%縮小)、建物面積は103.92m2(同1.5%縮小)。平均築年数は21.12年(前年度21.42年)と築浅にシフトしている。
新規登録件数は4万9035件。新規登録物件価格は4127万円。新規登録物件の土地面積は164.10m2、建物面積は106.89m2。新規登録物件の平均築年数は23.84年(前年度22.55年)となっている。

【新築戸建住宅概況】
 成約件数は4600件(前年度比21.6%減)と、4年ぶりに前年度を下回っている。都県・地域別に見ると、全ての都県・地域で前年度を下回っている。成約物件価格は首都圏平均で3977万円(同11.3%上昇)と2桁台の上昇で、3年連続で前年度を上回っている。都県・地域別に見ると、全ての都県・地域で上昇している。成約物件の土地面積は122.20m2(同0.9%拡大)、建物面積は97.79m2(同0.1%縮小)となっている。
新規登録件数は4万770件。新規登録物件の価格は4168万円。新規登録物件の土地面積は119.29m2、建物面積は98.53m2となっている。

【土地(100~200m2)概況】
 成約件数は5599件(前年度比6.6%減)で、2年ぶりに前年度を下回っている。都県・地域別に見ると、全ての都県・地域で前年度を下回っている。成約物件の1m2当たり単価は首都圏平均で20.98万円(同7.1%上昇)で、3年ぶりに前年度を上回っている。都県・地域別に見ると、全ての都県・地域で上昇している。成約物件価格は3035万円(同7.1%上昇)で、3年ぶりに前年度を上回っている。
新規登録件数は2万6532件。新規登録物件の1m2当たり単価は23.71万円。新規登録物件価格は3374万円となっている。
〔URL〕http://www.reins.or.jp/pdf/trend/sf/sf_202104-202203.pdf
【問合先】03―5296―9350