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住生活女性会議講演会を開催

201710

 9月29日(金)弘済会館にて、伊藤明子国土交通省住宅局長を講師に招き、「住宅・建築市場の現在とこれから」というテーマで講演会を開催した。
 講演会冒頭、柳内住生活女性会議座長が「不動産に女性はつきもので、女性の仕事としても最適であると思う。旬の人とつきあってこそ、運やツキもつくし、仕事も上手くいく。そんな理念で座長を長年引き受けている。北澤副座長と夫婦のように支え合いながら、この会をますます盛り上げていきたい」と笑顔で挨拶した。
 小山組織委員長も、伊藤氏の国土交通省初の女性局長就任を祝うとともに、「女性しか持っていない感性で日本の美しいまちづくりを行っていただきたい」と述べた。
 引き続いて講演会では、伊藤局長がスライドを使いながら、この5年で分譲マンションの1m2当たり工事費予定額が大きく上昇した反面、分譲一戸建てでは全く変動していないこと等近年の住宅市場動向について概説。また、住宅確保要配慮者への登録住宅制度や空き家利用促進策等について説明した。
 また、「働くことの意識」調査結果等を用いて「ガラスの天井は存在するかも知れないが、女性自身にも昇進に関してやや抑制する傾向があるのでは」と語り、自身の局長就任による心境と絡め、「メーンテーブルに座るようになり、マネジメント側に入ったのだと改めて実感している。メーンテーブルに座るのは大変だと思うが、機会があればためらわずに挑戦してもらいたい。不動産業は女性に向いた職業だと思うので頑張ってほしい。」とエールを送った。質疑では、「常に今の自分が全てなので、今やれることを一生懸命やっている。社会的に『やるべきこと』、自身が『やりたいこと』『やれること』の調和が大切。やれるような環境を自ら創りながら、『いずれやりたいタネ』をたくさん持ち続け、様々な人との巡り会いから実現に繋げてほしい」と述べた。
 その後の懇親会では、原組織副委員長が「伊藤局長のように、今の自分を一番大切にし、一日一日納得しながら仕事をする。その喜びを噛み締めながら仕事に邁進していきたい」と挨拶。参加者のスピーチ等も織り交ぜながら、和やかな交流の場となった。