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第49回全国大会を鹿児島で開催―全国から約600人が集結―

 当協会は、去る11月16日(木)に鹿児島市の鹿児島サンロイヤルホテルにて第49回全国大会を開催した。この大会は、当協会に加盟する全国17団体の会員と企業会員、賛助会員などが一堂に会し、税制改正要望の実現や住宅金融支援機構融資制度の改善などを目指し開催している。今回の大会は、鹿児島県住宅産業協会(以下「鹿住協」)が幹事協会となり全国大会のほか、記念講演、懇親会、懇親ゴルフ大会、エクスカーション(観光旅行)などを行った。
 当日は、神山会長、開催地協会である鹿住協逆瀬川理事長の挨拶に続き、山口敏彦国土交通省大臣官房審議官、前原尉鹿児島県議会副議長、大橋圭造住宅金融支援機構理事等から祝辞をいただいた。(神山会長、逆瀬川理事長の挨拶(抜粋)は下記に掲載。)
 次いで、馬場東住協理事長が最近の住宅・不動産業界の諸課題を踏まえて政策提言を行い、これを受けて大会スローガン(P3に掲載)を盛り込んだ大会決議を鹿住協岩下副理事長が読み上げ満場一致で採択した。
 また、引き続き、叙勲・褒章等表彰受章者に対する記念品贈呈が行われた。

[神山会長挨拶(抜粋)]
 本日、全国から大勢のご来賓と会員の皆様をお迎えしまして、ここ鹿児島の地で一般社団法人全国住宅産業協会の第49回全国大会を盛大に開催できますことは、誠に喜ばしい限りであります。今回、国土交通省・地元鹿児島県・鹿児島市を始めとする関係行政機関、友好団体の皆様にはご多忙の中、ご臨席を賜り、心より御礼を申し上げます。
 さて、我が国経済は回復基調にあるというものの、個人消費等は依然として勢いを欠いております。特に住宅供給面におきましては、事業用地の取得難や建設コストの高止まり等に起因する販売価格上昇により平均的な勤労者の住宅取得が困難となることが懸念されております。
 一方、消費税率10%への引上げは平成31年10月に延期されましたが、住宅産業は国民の住生活の安定と経済成長を下支えする大きな柱であり、国民の大多数を占める中堅所得者の住宅取得への願いを実現するために消費税を含めた住宅に係る多重な課税について抜本的な検討が必要であると思われます。また、改正宅地建物取引業法に基づく、いわゆるインスペクションの導入、建築物省エネ法による基準への適合義務化、既存住宅の流通促進策や空き家の問題への対応など、取り組むべき多くの課題があります。
 このように業界を取り巻く環境は厳しい状況にありますが、会員各位には住宅産業の更なる発展を目指して、引き続きご尽力をお願いいたしますとともに、ご来賓の皆様におかれましては、より一層のご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 本大会の開催に際しまして、一般社団法人鹿児島県住宅産業協会の皆様に大変なご尽力をいただきました。深く感謝を申し上げます。終わりに、ご来賓の皆様方と会員各位のご健勝とご繁栄を心よりお祈り申し上げまして挨拶に代えさせていただきます。ありがとうございました。

[鹿住協 逆瀬川理事長挨拶(抜粋)]
 皆様、ようこそ鹿児島へおいでいただきました。鹿児島県住宅産業協会の理事長を務めさせていただいております逆瀬川勇と申します。よろしくお願いいたします。
 鹿児島県住宅産業協会は、2年前の4月1日に会員数62社で鹿児島の街を良くしようという目的を持ちまして設立させていただきました。そして、現在、この2年半で91社まで約1.5倍に増えました。そういう状況で今進んでおりますが、3年目のこの鹿児島県住宅産業協会の鹿児島で全国住宅産業協会の全国大会を開催させていただくことにつきましては、本当にありがたく思っております。
 この大会を機に、鹿児島県住宅産業協会の会員も大いに盛り上がっております。現在、鹿児島は来年の明治維新150周年を節目といたしまして多くの特別事業を計画しております。そして、来年のNHKの大河ドラマは鹿児島の偉人である西郷さん、「西郷どん」の放映が1月から始まります。皆様におかれましては、この大会参加を機に、歴史豊かな鹿児島の街の魅力をぜひご覧いただきたいと思います。
 これから、鹿児島の街、特に鹿児島市は大きく変貌する事業計画が進んでおります。こういった中でございますので、しっかり見ていただきたいと思います。
 簡単ではございますが、私の歓迎の言葉とさせていただきます。どうもありがとうございました。

[大会スローガン]
一、 消費税の再引き上げまでに、住宅税制の抜本的な検討を行うこと
一、 新築住宅の固定資産税の軽減措置の延長
一、不動産取得税の特例措置の延長・拡充
一、 フラット35の9割超融資の上乗せ金利の引下げの実施
一、 土地に係る固定資産税の負担調整措置の延長

 大会終了後、島津修久氏(宗教法人照國神社官司・株式会社島津興業代表取締役会長・島津家第32代当主)が「日本と島津700年の歴史」をテーマに記念講演を行った。その後行われた懇親会では、桜島火の島太鼓演奏や奄美マグロ解体ショー等が披露されるなど華やかな雰囲気の中、全国各協会の会員、多数の来賓が参加し懇親を深めた。
 当日の参加者は、約600名。