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中古M、成約件数0.3%減、成約価格4.3%上昇
~東日本レインズ、平成30年の首都圏不動産流通市場

 (公財)東日本不動産流通機構(通称:東日本レインズ)は、首都圏[1都3県=東京都(東京都区部、多摩地域)、埼玉県、千葉県、神奈川県(横浜・川崎地域、神奈川県他地域)]における2018年(2018年1月~12月)の「不動産流通市場の動向」をまとめた。

【中古マンション】
 成約件数は3万7217件(前年比0.3%減)で、4年ぶりに前年を下回ったが、3年連続で3万7000件台の高水準で推移した。都県・地域別にみると、東京都と千葉県で前年を下回っている。
 成約物件の1m2当たり単価は首都圏平均51.61万円(同3.2%上昇)で、6年連続の上昇。この6年で35.1%上昇した。都県・地域別にみても、全ての都県・地域で上昇している。成約物件価格は3333万円(同4.3%上昇)で、1m2当たり単価と同様に6年連続で上昇し、都県・地域別にみても全ての都県・地域で上昇している。成約物件を価格帯別にみると、3000万円超の各価格帯が成約件数、比率とも拡大した。成約物件の平均専有面積は64.60m2(同1.1%拡大)と2年連続で拡大、平均築年数は21.00年(前年20.70年)で、経年化が進んだ。
 一方、新規登録件数は20万6901件(前年比6.7%増)で前年を上回って過去最高を更新し、初めて20万件を超えた。都県・地域別にみても、全ての都県・地域で増加している。新規登録物件の1m2当たり単価は56.32万円(同2.1%上昇)、また価格は3213万円(同2.0%上昇)とともに5年連続の上昇となった。新規登録物件の平均専有面積は57.04m2(同0.1%縮小)、平均築年数は24.58年(前年23.13年)で、経年化が進んだ。

【中古戸建住宅】
 成約件数は1万2718件(前年比0.2%減)でわずかに減少して、2年連続で前年を下回った。都県・地域別にみると、東京都多摩地域、埼玉県を除く各県・地域では前年を上回っている。
 成約物件価格は首都圏平均3142万円(同2.3%上昇)と4年連続で上昇した。成約物件の平均土地面積は145.76m2(同1.3%縮小)、建物面積は105.82m2(同0.1%拡大)となった。平均築年数は21.11年(前年20.99年)で、経年化が進んだ。
 一方、新規登録件数は6万7207件(前年比8.1%増)で前年を上回った。都県・地域別にみても、全ての都県・地域で増加している。新規登録物件の価格は3849万円(同0.1%下落)で、3年ぶりに下落した。新規登録物件の土地面積は176.58m2(同3.2%縮小)、建物面積は110.16m2(同1.8%縮小)と、ともに縮小した。平均築年数は22.23年(前年22.06年)と、経年化した。

【新築戸建住宅】
 成約件数は5266件(前年比2.7%減)で、4年ぶりに前年を下回った。都県・地域別にみると、埼玉・千葉両県を除く各県・地域で前年を下回っている。
 成約物件価格は首都圏平均3468万円(同2.0%下落)と、3年ぶりに前年を下回った。成約物件の土地面積は122.52m2(同2.2%拡大)、建物面積は98.05m2(同0.3%縮小)となった。
 一方、新規登録件数は8万6401件(同9.1%増)で、3年連続で前年を上回った。都県・地域別にみると、千葉県を除く各県・地域で前年を上回っている。新規登録物件の価格は3995万円(同1.2%上昇)で、4年連続で前年を上回った。新規登録物件の土地面積は113.71m2(同1.5%縮小)、建物面積は97.25m2(同0.7%縮小)と、ともに縮小した。

【土地(100~200m2)】
 成約件数は5962件(前年比0.5%増)で、前年を上回った。都県・地域別にみると、千葉県と神奈川他地域を除く、各都県・地域で前年を上回っている。
 成約物件の1m2当たり単価は首都圏平均19.97万円(同1.8%上昇)で、3年連続で前年を上回った。成約物件価格は2904万円(同2.2%上昇)で、3年連続で前年を上回った。
 一方、新規登録件数は4万9655件(同13.6%増)と、3年ぶりに前年を上回った。新規登録物件の1m2当たり単価は22.73万円(同7.8%上昇)で、3年連続で前年を上回った。新規登録物件価格は3207万円(同6.7%上昇)で、4年連続で前年を上回った。
〔URL〕http://www.reins.or.jp/pdf/trend/sf/sf_2018.pdf
【問合先】03―5296―9350