お届けするのは、将来設計に役立つ戸建賃貸。
・家を借りて家を学ぶ
「家は、一生に3回建てないと自分の思う家にはならない」とよく言われます。これは私たち「家づくりに携わる者」が猛省すべきことでお客様の夢や希望をカタチにできていないことが最大の原因です。また、お客様も初めてのことばかりでじっくり考える時間もなく、ご入居されてから「収納が足りない、バルコニーを広くすればよかった」など、合格点ではあるけれど満足ではないと感じてしまう場合もあります。それなら家を建てる前に実際の「家」に住んでいただこうと始動したのが、この戸建賃貸プロジェクト「ジョイナス高宮」です。家づくりの適齢期と言われる社内外の20代から30代のメンバーを中心にプランニングやランドデザインを行いました。空間の取り方やアイデアひとつで住み心地が大きく変わることをご体感いただき、数年後には「家は、一生に1回建てればよい」と言えるような、世界にひとつの住まいを実感していただきたくプロジェクトを行いました。

外観は南欧風とし、直線的なデザインではなく、温かみのある曲線のデザインをモチーフに計画。また、アプローチは様々な木々があふれる中、ゆっくり歩いて帰りたくなるような癒しの空間を演出、また、ご入居の皆様方が集うコモンスペースをプランし、各戸の玄関もあえてコモンスペースに向け、コミュニケーションが深まるよう考えました。併せて、道路より一歩中に入った恵まれた立地条件を活かし、敷地内に安心してお子様を遊ばせることのできる芝生広場や、多数の植栽による木陰は屋外でのびのび遊べる環境となっております。その他、敷地内には既存の桜の古木を中心に数種類の桜による桜並木や、緑のアプローチと題した心地よい木立と実のなる木、面白い名前の木のスペース、各戸に専用庭+畑スペースを配し、野菜を育て収穫し、味わうという食育にも配慮した空間を創り出しました。

敷地接道2m強の797.87m²という計画が困難と思われる土地に、土地の有効活用を図り、周辺環境との調和を考えた住まいのご提供ができました。限られた土地という資産、財産を活かす、生まれ変わらせるというご提案は、今後必要となるアイデアです。また、家を借りて家を学ぶという発想は、住まいに対して住まう方の関心を深め、住まいを長期にわたり使用する方向にも向かうと考えます。併せて、コミュニティの形成や、植栽による四季を感じる暮らし等は、日本人の昔ながらの良さを次の世代に生活を通じて自然に伝えることができます。今回のジョイナス高宮プロジェクトでは、そのような気持ちが社会や、消費者へ伝わり、評価をいただいております。