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デュオヒルズつくば吾妻

(株)フージャースコーポレーション

中高層分譲住宅部門 (大規模)

戸建事業者とのコラボレートにより官舎跡地を共同入札し、宅地開発についても一体的に効率よく行っている。近隣への事前アンケートにより、ターゲット層のニーズを詳細に分析し、平均専有面積 80㎡超・主寝室8帖超を確保した。防災倉庫・自家発電・飲料水生成システム等の防災面、 太陽光発電・電気自動車用設備等の環境面にも配慮が見られる。広告宣伝費を比較的抑えながらも早期完売となり、事業としても大成功といえるプロジェクトである。

事業コンセプト

財務省官舎跡地という都市空間の再利用から始まった計画であり、国により計画的に開発され、整備されてきたつくば学園都市の中心である吾妻1丁目という土地のポテンシャルを活かすことに事業コンセプトの重きをおいた。土地利用に関しては、トヨタウッドユーホーム(株)との共同開発により、宅地造成及び道路付けを行い、本敷地南東・東側はトヨタウッドユーホーム(株)が敷地面積50坪超の高級戸建分譲地として販売し、北側をフージャースコーポレーションの集合住宅の敷地として効率的な土地利用を進めた。

商品企画

ファサードは、敷地南側の「時の公園」の新緑や桜など季節ごとの樹木に映えるレンガ調の色彩を基調として、端正なフォルムをバランス良く分節するマリオンとガラス、アルミ水平ルーバー、躯体タイル貼の各手摺の組み合わせにより、落着き感ある個性的なファサードデザインを表現した。外構計画に関しては長大な集合住宅のファサードを緩衝するため、敷地周囲特に東、北側道路からの見え方を重視し、植栽や門塀などのデザインに配慮し、緑多い街並みへの相乗効果に努めた。また、つくば駅からの人と車の動線は、つくばの都市計画に呼応した歩車分離動線とした。専有部は平均専有面積80m²超と、都心と比ベて大型の住戸とし、ターゲットとしている研究機関・公務員・大学職員の官舎等にお住まいの方のニーズを考慮し、部屋の大きさや住設のスペックは弊社のつくばエリアでの販売実績から算出している。製造・販売・管理の一貫体制の強みを活かし、入居後のコミュニティ形成までグループ会社一丸となってサポートする体制を構築。入居後には「住民交流会」を実施し、入居者同士の「はじめまして」のきっかけ作りを行った。防災倉庫、ヒルズスタジオ(キッズルーム兼集会室)などのハードだけではなく、コミュニティ形成のソフトを提供することで、安心・安全な住まいの提供を目指した。

事業成果

今後、つくば市内で増えていくであろう国有資産の建替え事業のベンチマークとなる事業であるという自負のもと、集合住宅としては、つくば市内の過去最高単価による販売を9か月という短期間で行うことができた。また、販売価格、一等地の立地に相応しいものづくりを目指すと共に、地元の期待も高い地域であったため、事業着手前に地元に向けて商品企画アンケートを実施し、地元ニーズの高い防災に対して商品を強化することも行った。つくばエリアでの販売実績も踏まえ、地元に望まれる商品を提供することができ、評価されたことは、事業として価値があった。

物件概要

事業主名 株式会社フージャースコーポレーション
現場住所 茨城県つくば市吾妻 1-9-1
企画設計 株式会社長谷工コーポレーション
施工者名 株式会社長谷工コーポレーション
工事竣工 平成25年2月25日

規模概要

敷地面積 5.712.16m²
延床面積 12.628.02m²
構造規模 鉄筋コンクリート造地上 10 階建
住戸総数 125戸

戸建分譲住宅部門

中高層分譲住宅部門

企画・開発部門