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ピアース西荻窪

㈱モリモト

中高層分譲住宅部門 (小規模)

JR中央線「西荻窪」駅から徒歩2分のマンションプロジェクト。外観は、打放しコンクリートの壁面、水平ラインを整えたフラットスラブが綺麗にデザインされている。当初は14戸のファミリーマンションの企画であったが、市場調査の結果を踏まえ、DINKS・単身者にターゲットを絞り、総戸数19戸のコンパクトマンションに計画を変更した。西荻窪エリアはここ数年新築マンションの供給がなかったこともあり、坪単価410万円の高価格帯にチャレンジし、広告費を抑えたにもかかわらず8か月で完売した。

事業コンセプト

準都心の「西荻窪」駅前での分譲マンションプロジェクト。この数年に当該周辺では供給皆無であり、数年前の印象とは価格的に大きな開きが発生。価格をいかに抑えながら成功事業を創造するかが大きな課題であった。計画当初はこの地が完全かつ完成された住宅地エリアであることから、総戸数14戸のいわゆるファミリープランで始動したが、価
格を圧縮するため、DINKS、単身者にテーマを絞ったコンパクトマンションプランに変更、規模を19戸に増やし、事業収支の増額を期した。そのための留意は敷地の形状(南北向き)を活かしながら、「高品質」で「高機能」、「良質なデザインによる品格形成」と「広開口を実現するワイドスパンのプラン」を投下し、「永住志向」の充足と賃貸化して
も駅至近性と特別な商品感で「有益な賃貸資産」に足ることを目的とした。販売は現地看板と地元へのごく少量のチラシとHPのみで900万円程度の広告費用で全19戸を早期のうちに完売した。

商品企画

外観にはフレグライン建設設計監修による「打放しコンクリートの壁面、水平ラインを整えたフラットスラブ」が綺麗にデザインされたモダン建築。周囲の街並みにはアースカラーの一般的な建物が多い中、際立つ存在感の創出を企図した。敷地は駅周辺の繁華街が終わりを告げる「住宅街との境目」に位置する。賑やかな商業地域と閑静な住宅街の変異点において明確に切り分ける機能を建物に持たせ都市機能を整理する役割を担わせる存在感の創出を図った。
建物の妻壁を延長し、コンクリートの巨大な城壁を設け、住宅エリアを繁華街の喧騒から守る盾とした。巨大な城壁の役割として一つ目は「モニュメント」としての機能を、二つ目は住宅エリアを繁華街の喧騒から守る盾の機能に。かつ城壁コンクリートでありながら杉板型枠を採用することで木質の柔らかな表情を持ち、水平を強調する薄いフラットスラブとガラスによる軽やかな開放的なデザインとした。

事業成果

これまでにはない単価で挑むプロジェクトであり、沿線の中では圧倒的に供給非活性エリアであり、チャレンジングな側面を持ち始動したが、結果としては極めて効率的・異常な歩留まり・圧倒的ローコストの広告費を含めた販売経費にて目標を超過する収益を生み出した成功事例であった。単身女性をターゲットとした販売活動をし、広告はネット媒体に頼ることなく地元周知への「ポスティング・現地看板」のみで販売を充足。販売拠点は当社他の拠点の一部に併設とし、モデルルームも模型もなく完売を果たしたため販売経費は大幅な削減が実現できた。コンパクト需要がことのほか多く、その層、そのニーズに上手く合致したのが本件成功の要因であり、その層の希望、欲求を満たす商品性とプランニング、価格のマッチングが功を奏したものと考える。

物件概要

事業主名 株式会社モリモト
現場住所 東京都杉並区西荻南3-7-13
企画設計 株式会社エフ・アイ・オウ・アソシエイツ
施工者名 新日本建設株式会社
工事竣工 平成31年2月1日

規模概要

敷地面積 504.88㎡
延床面積 1,241.90㎡
住戸面積 32.76~61.07㎡
構造規模 RC造地上5階建
住戸総数 19戸

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