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久山ヴィレッジ樹ノ里

㈱百田工務店

戸建分譲住宅部門 (中規模)

建築制限(まちなみ維持組合)を設け、建売住宅10棟と注文住宅1棟で統一感のある美しい街並みを構成した事業。建築可能ラインを設けたことによる豊かなフロント空間、アプローチの外構、植栽をルール化することで、ゆったりとした、緑を感じる街並みを実現した。窓の配置をずらすことにより、生活視線が合わない工夫がされている。外部パートナーとコラボレートし、エンドユーザーに支持され る街づくりが次の事業につなげられたことも評価を受けた。

事業コンセプト

1.コスト重視の建売事業が多い中、コストを勘案しつつ、美しく持続性がある街並みを目指しながら、住み手にとって納得感のある街づくり(ルール、制限の説得力)を行う。また、デザインとそれを維持する仕組みを工夫することで、周辺の市場に見合った価格帯で、説得力ある街並みを実現させる。
2.地元密着企業として、将来に対する持続可能なビジネスモデルとしてのデザインを構築させる。外部パートナーとコラボレートし、建築的、ランドスケープ的デザインに加え、エンドユーザーの共感と選択されるための説得力ある事業企画を構築する。
3.建築的な技術側面ではなく、企画型住宅の販売を通して、社員のモチベーションとスキルアップを行い、今後のプロジェクトにも応用できるようにする

商品企画

建築可能ライン(A)を設けフロント空間を豊かにし、アプローチの外構、植栽をルール化することで、ゆったりとした、緑を感じる街並みとした。見通しがいい街並みとすることで、住民相互の安全性を確保している。建物も、外壁の色合いや屋根の形状等に制限設定した。また、相互のプライバシー確保のため、窓の向きに応じ「優先面」、「配慮面」を設け、向かいの住宅と視線をコントロールした。その他外部設置物のルールとして「隣地配慮エリア(B)」「景観優先エリア(C)」「景観維持エリア(D)」を設けた。街並みを維持するため植栽、外構のガイドラインを含む「街並み維持管理組合」を設け、11区画の住民が住んでからも柔軟にルールを運用できるようにした。

事業成果

一般的には、制限(ルール等)がある宅地の場合、販売的な視点では、営業が難しくなるという意見が多いが、先行して2棟建てた状態で販売を行った際、その制限があることが、美観に優れた街が実現されているという説得力となり、消費者から共感を得られ予定どおり販売ができた。何よりも時間を掛けて練った企画が、エンドユーザーに対して理解を得られたことが、この事業だけでなく、今後の事業、街づくりに対して意味を持つと考えられる。今後の地元地域での企画型の街づくりの礎となる事業となった。実際の街並みとその説得力をエンドユーザーが感じてくれる企画となり、維持のためのルールに関してもその説得力故評価されることとなり、同業者の視察希望などがあり評価も高まった。

物件概要

事業主名 株式会社百田工務店
現場住所 福岡県糟屋郡久山町大字猪野字水願737-13ほか
企画設計 株式会社百田工務店・有限会社建築デザイン工房
有限会社田主丸緑地建設(ランドスケープ)
プロデューサー・ディレクター 株式会社コプラス
施工者名 株式会社百田工務店
工事竣工 令和元年6月10日ほか

規模概要

敷地面積 214.12㎡~237.31㎡
延床面積 107.57㎡~118.66㎡
構造規模 木造軸組工法2階建
住戸総数 11戸

戸建分譲住宅部門

中高層分譲住宅部門

不動産関連事業部門

企画・開発部門

リノベーション部門