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ディアナガーデン西麻布

(株)モリモト

中高層分譲住宅部門 (中規模)PDFダウンロード

東京メトロ日比谷線「広尾」駅徒歩9分という都心の高額マンションが居並ぶ屈指の高級住宅街に相応しいプロジェクト。アプローチには4連からなる滝を思わせるカスケードを設け、テラコッタのルーバーが彩るホールと足元を照らす間接照明が優しく誘う内廊下までの一連の流れは重厚な空間を生み出している見事な手法である。ひな壇形状の上層部にはワイドスパンの全域に納まりが難しく高度な設計と施工が要求されるトップライトで開放的な空間が演出されている。

事業コンセプト

重厚デザインの高額マンションが居並ぶ屈指の高級住宅街西麻布4丁目。購入者層も限定され、その方々の分譲マンション選択には港区全域と比較検証する傾向が強い。居住地としての人気は相当にあるが、好調市場状況ではなく、計画当時から危機感の中に本計画を始動。投資商品の検討も行ったが、最終的には近隣環境、市場性をかんがみ、当社ならではの、当該地ならではの都心レジデンス開発を志向。ターゲットを都心居住希望の多様なニーズとすることで、“選ばれるレジデンス”の開発を必須戦略と位置付け、基本テーマはこれまでとは明らかに趣の異なる分譲マンションの創造とした。◆敷地が複雑な形状をしている中、都心レジデンスとして一定量の駐車場を確保する◆事業採算を形成するための住戸ボリュームを確保する◆ほかとは明確に異なるデザイン◆都心ライフスタイルの居住性を強く意識した多種多彩プランの開発など、複合的な難問に当社ならではの経験、知見をフル稼働し、ひたすらに手間と時間を投下し本件の開発を行った。

商品企画

都心居住希望の特定層に選ばれるレジデンスであること。外観デザインは周辺既存のオーセンティックデザインに対峙すべく、「先進性」「創造性」をテーマとした。金属とガラスを主役としたSIMPLE&COOLDESIGN。「広尾の丘に凛として佇み、世界に共鳴するデザイン」を総論とし、各論的には日本的な素材を使い、グローバルな発想とローカルな感性の融合による本件独自の世界観、空気感の創造を企図した。共有部は4連のカスケードが迎えるアプローチからテラコッタのルーバーが彩るホール、足元のライトが優しく誘う内廊下まで一連の流れにそれぞれの高質感を演出。基本プランは47㎡台~124㎡台、総戸数41戸に基本タイプで1LDK+S~2LDK+Sの23タイプを用意。ひな壇形状の上層部には、ワイドスパンの全域にトップライトを施し、開口部全面がガラスで覆われた開放的な設えとし、外部のルーフテラスは全面を植栽で縁取る。都心の中で空と光と絶景と緑を日常にする。また、室内仕様は、「清新」をテーマにナチュラルな素材感にこだわり、単なる高級とは違う‘洗練された高質’な住まいを目指した。

事業成果

販売始動から10週目で919件の資料請求に15戸の契約、20週目で総反響は1,200件、総契約30戸に、30週目では1,400件の総反響で契約は93%の38戸に到達。ほどなく全41戸の申込完売となり、計画初期の危機感から見れば順調な販売経緯をたどることができた。お客様は30代が30%、40代が40%弱、会社員が半数弱を占め、外国人は2名の自己居住者の結果となり、経営者・富裕ライセンサーまたはインバウンドなどのこのエリアの定番像とは明確に異なり、当社が想定し、ニーズ喚起を意図したお客様層に合致する結果となった。広範な年代からの多彩なニーズが顕在するとした当社仮説の上に、実に非効率に手間と時間、知恵と工夫を投下した結果に、その高いポテンシャルを確認・確証をすることができた。

物件概要

事業主名 株式会社モリモト
現場住所 東京都港区西麻布4-22-15
企画設計 株式会社安宅設計
施工者名 株式会社イチケン
工事竣工 平成30年5月29日

規模概要

敷地面積 1,000.63m²
延床面積 4,772.29m²
住戸面積 47.87~125.30m²
構造規模 RC造地上9階建
住戸総数 41戸

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