
全住協は、令和5年11月、第14回優良事業表彰の募集を行いました。 今回は、会員各社から18プロジェクトの応募があり、その内訳を部門別にみると、戸建分譲住宅:2、中高層分譲住宅:11、戸建注文住宅:1、企画・開発:3、リノベーション:1プロジェクトで、不動産関連事業と宅地開発部門は応募がありませんでした。 また、地域別にみると、東京都:6、神奈川県:5、兵庫県・福岡県・沖縄県:各2、愛知県:1プロジェクトとなっております。 応募いただいた全てのプロジェクトについて、事業表彰審査会において書類選考及び現地調査を実施しました。総合審査に当たっては、「戸建分譲住宅、中高層分譲住宅」の2部門では、①事業コンセプト ②商品 ③環境配慮 ④事業成果 ⑤その他、「不動産関連事業、企画・開発」の2部門では、①企画・開発コンセプト ②商品開発 ③環境配慮 ④企画・開発成果 ⑤その他、「戸建注文住宅部門」では、①物件コンセプト ②商品 ③環境配慮 ④事業成果 ⑤その他、「リノベーション部門」では、①事業コンセプト ②商品 ③事業成果 ④その他-のそれぞれの審査項目について、厳正かつ公正な審査を行い、13プロジェクト(戸建分譲住宅:1、中高層分譲住宅:9、企画・開発:3)を優良事業賞に選考いたしました。そして、この選考結果どおり令和6年3月22日の理事会において優良事業賞が決定いたしました。
中高層分譲住宅部門 (小規模)
伝統的な「町家」や「和」のデザインや要素を取り入れた新たな街をJR神戸線「加古川」駅徒歩22 分に誕生させることにより、地域の活性化と創造に貢献したプロジェクト。町家の魅力を現代に再現した「現代町家」をコンセプトに、町家の特徴である家の内と外をつなぐ空間を木の格子を取り入れることで、外からの視線を遮りつつ設け、インテリアは和の伝統色を各棟のアクセントカラーとした。玄関ホールの畳敷き等の意匠にもこだわり、長期優良住宅認定取得等に加え、深い軒によるパッシブデザイン住宅とし、3棟だからこそ実現した街づくりが高く評価された。
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中高層分譲住宅部門 (大規模)
3つの再開発で大きく生まれ変わる博多・竹下エリアに誕生した全153 邸のプロジェクト。JR鹿児島本線「竹下」駅徒歩2分に位置する、2面接道の広い敷地のスケールを活かし、圧倒的な存在感を描く3棟構成とした。敷地内高低差を活かした2層吹抜けの空間と車寄せを半地下に配置したエントランスホールを始め、キッチンスタジオ、グランドホールやスタディコーナーなどの充実した共用スペースを確保した。間取りも多彩なプランバリエーションとしたことで、平均3.8 倍(最高倍率17 倍)の購入申込みとなる抽選で、竣工前の早期完売になったことも高く評価された。
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中高層分譲住宅部門 (大規模)
西鉄「大橋」駅から徒歩2分、周辺には店舗、教育、医療、金融、公共機関等が充実し、福岡市の中心である天神エリアを生活圏にできるなど利便性が高い。隣接地を追加購入できたため、当初の投資用マンションからファミリーマンションに企画を変更した。歩道に面した敷地内に緑を配し、道路からエントランスまでのアプローチは、四季を感じる豊かな植栽を施している。都市型マンションの立地の良さを活かし、2LDK ~ 3LDK を主体とした間取りとし、販売開始から8か月、歩留まり24.2%で竣工前に早期完売した。
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中高層分譲住宅部門 (大規模)
戸建住宅が多く立ち並ぶ、横浜市営地下鉄ブルーライン「港南中央」駅徒歩11 分に位置する全193 戸のファミリーマンション。北から南にかけて約15 mの高低差を活かし、変化をつけた地盤面に東・西・南向きの5階建て5棟を配置し、約670㎡の公園を設置することで周辺住民との交流の場を増やした。奥行き約4mの「オープンエアリビングバルコニー」を始め、奥行きに変化をつけた多彩なバルコニーを各棟に採用、専有部ではメゾネットタイプやワイドリビング、コンサバトリースペース等も採用し、住戸全体の多様性と快適性を追求し80 タイプの異なるプランを実現したことで購入者の評価を得た結果、販売計画を9か月前倒しして完売したことが高評価となった。
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(中規模)
鶴見川+二方道路に面した開放感と利便性を兼ね備えたリバーサイドマンション。接道が交差点だったことから行政と協議を重ね信号機を移設し、交差点からマンション敷地への入り口が設置でき、事業の収益性が大幅に高まった。外観はバルコニーに凹凸を持たせ、軒下には木調デザインを採用、シンボリックなデザインとし、エントランスホールに4.7 mの吹抜け空間を設け、贅沢な空間を演出した。リバービューを最大限活かすため、バルコニーは2.5 mとし食事も楽しめる空間とするなど、バルコニーの存在感を前面に出した企画とした結果、販売開始から9か月で完売した。
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中高層分譲住宅部門 (中規模)
歴史と自然がマッチするよう計画的に整備された綺麗な街並みが特徴の沖縄県中城村に位置するファミリーマンション。地上14 階建全65 世帯の新たなランドマークとなる圧倒的な存在感で堂々としたスケール感がある。街並みと共存するよう、色合い等緻密にデザインした特徴あるスタイリッシュなファサード、テレワーク等に利用できるカウンターブースをエントランスホールに設置した。車社会である沖縄の実情を踏まえた2台駐車場を43 世帯で確保した共用部に加え、5タイプの間取りを用意し、沖縄県民の住宅購入を推進する価格帯で、約4か月の早期完売と契約後キャンセル0件の実績が高く評価された。
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中高層分譲住宅部門 (中規模)
首都圏にアクセスの良い京王相模原線「京王稲田堤」駅とJR南武線「稲田堤」駅の各駅から徒歩2分に位置し、多彩な街へと自在に駆け巡るアクセス環境が魅力のファミリーマンション。過去の販売実績で、専有面積の広いファミリー住戸の反響が強かった経験から3LDKを基準とし、最上階で間口を広く計画したため、購入時のボリュームプランより専有容積を大幅にアップすることに成功した。住戸の平均専有面積75㎡以上、南西向住戸率92.2%としたこと、ビルトインモデルの利用による広告宣伝費等の削減ができたことにより高い利益率となったことが高評価となった。
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中高層分譲住宅部門 (中規模)
スケールの大きさで群を抜く渋谷大規模再開発エリアと代官山エリア高級住宅街に二面性がある希少立地。「新しい渋谷のエネルギーに呼応するデザイン」をコンセプトに、南側面には「高輝アルミパネル」を採用し、光を受けて表情が変わる素材にチャレンジした。コンパクト主体の多様なニーズに応えられるプロジェクトとして計画したが、投資・セカンドハウス需要を取り込み、来場数・反響数も多く、来場歩留まりも高く、地方・インバウンドまで幅広い反響を獲得し早期に完売した。小規模な物件で高価格帯にチャレンジした意欲的なプロジェクトである。
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中高層分譲住宅部門 (ワンルーム事業)
横浜市営地下鉄ブルーライン「伊勢佐木長者町」駅徒歩4分とJR京浜東北線・根岸線「関内」駅徒歩10分に位置する単身者向けコンパクトマンション。北西側隣地の追加取得により、総戸数199戸のプロジェクトへと規模を拡大させることに成功した。さらには、シンプルながらも凛とした存在感を放つ外観や、ホテルライクな二層吹抜けの風除室等こだわり抜いた意匠に加え、使いやすいプランに間取りを画一化するなど投資目的の購入者ニーズに合致した提案を行うことができた結果、わずか1週間程度での全戸完売を達成したことが高く評価された。
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中高層分譲住宅部門 (ワンルーム事業)
脱炭素社会への取組みとして「ZEH-M Oriented」を採用、断熱性能を高め省エネ設備の導入により一次エネルギーを34%削減している。太陽光発電設備と蓄電池を組み合わせ、非常時にはUSBコンセント等に給電し、スマートフォンなどの充電ができるようにした。ファサードはコンクリート打放しを全面に採用、アプローチ・エントランスホールは一面ガラス張りと吹抜けの大空間となっており、中庭も美しい。住戸は全戸1DK(24.13 ~ 25.74㎡)とし、単身者・DINKs でも入居可能なプランとなっている。
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企画・開発部門
東京メトロ有楽町線・副都心線「氷川台」駅徒歩6分に位置する「ZEH-M Oriented」を取得した全36戸4階建の投資用マンション。ZEH導入コストの問題は、融資・開発・販売の3社がそれぞれ一部を負担することで、魅力的な投資利回りを維持し、購入者も金利優遇を受けられたことにより、約1か月で完売した。賃貸の入居者は高気密・高断熱で快適に住むことができ、光熱費削減効果への期待もあり、募集開始から約1か月で満室となった。以上の結果より、当プロジェクトが、今後の脱炭素社会の実現に貢献する事業であることが高く評価された。
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企画・開発部門
京王線「府中」駅徒歩4分に位置し、駅近の利便性と省エネ・断熱に配慮した生活を提供している。事業用地仕入時はL型敷地の形状成りの配棟計画としたが、計画専有面積を確保しつつ施工床面積の縮小等を図るため、I型配棟計画に変更し、採光に不利な部分に窓先空地(吹抜け)を用いて技術的に問題を解消した。京王線から至近に見える東側ファサードは、逆梁と柱型で大きなフレームと力強い水平ラインを強調している。面積帯は40㎡台/2LDK~60㎡台/3LDKまで複数のプランを用意し、シングルからファミリー層まで多種多様な生活ニーズに対応できる商品となり、竣工前の早期完売につながった。
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企画・開発部門
離島におけるホテル建替事業。石垣島では人手不足が顕著であり、建替え後の新規(再)雇用が難しいことから、別館を先に建設し、従業員の雇用を確保した後、本件の建替えを行った。名古屋工業大学の伊藤准教授にデザイン設計を依頼、八重山諸島の大自然や独特の風土・文化をモチーフにフロアごとに異なる3つのスタイルを計画した。離島ターミナル港に近く、島内で最も人が集まる交差点に立地するため、観光の起点のみならず、周辺商店街の活性化の核として期待されている。また、旧ホテル時代から「津波一時避難ビル」に指定され、災害時の拠点としての使命も担っている。
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